自称オーディオファンの備忘録

オーディオが好きなおっさんのいろいろな話

耳のリセット

最近、色々なイヤーフォンやヘッドフォンで音楽を聴くようになったせいか・・・
「基準とすべき音」がわからなくなってきている・・・
というか、どれを聴いてもそれなりに良い音と感じてしまう。
それはそれで悪いことではないと思うのだが・・・いわゆるリファレンス機なるものが欲しいと感じた。


以前にも書いたことだが基準となる楽曲・アーティストについてはある程度決めている。
全体のバランス、特に高音域については八神純子。
そして倍音やひずみなどの評価として松田聖子。
そんな中で良くも悪くも自分の中での基準の音・・・これが欲しいと考えた。


少し前なら、MDR-EX90SLとしていたが、やはり老朽化もあって左右のバランスが崩れてきたりと「リファレンス機」とするには少々荷が重そうだ。


最初に聴いた時の印象が・・・「優等生」と感じた、WF-1000XM4を候補にしたいところだが、ワイヤレス機をリファレンスというわけにもいかないし、ここは基本、有線タイプをリファレンス機にすべきだろう。


最近興味がある中華イヤーフォンから・・・とも考えたが、変動の大きい中華モデルでは不安があるし・・・SENNHEISER IE80Sは良い音だと思うけど、好みからするとちょっと方向性が違う。ヘッドフォンから選ぼうかとも考えたが、スタジオ・モニター系は持っていないし、どちらかと言えば異端児系ばかり。


スタジオ・モニター系という点では、MDR-EX600がある。予算の関係で上位機種のMDRーEX1000を断念して、このEX600を手に入れた。
その後、EX800も発売されたが・・・系譜的にはモニター系と呼んでもよさそうだ。


あらためて、MDR-EX600を聴いてみる。
まずはWALKMAN X1060で「風は秋色/松田聖子」
音場が少し奥になった感じがするが、定位そのものは安定している。
ドンシャリ傾向ではなく、意外とナチュラルなバランスだと思う。
サ行の引っ掛かりも特に感じない。少しハスキーなボーカルが良い感じだ。
次に「Touch you,tonight/八神純子」を聴く。
ささやくような歌い出しが綺麗に聴こえてくる。余韻も綺麗に伸びる感じ。
少し残念なのはボーカルが少し奥に下がっているように聴こえるが、全体のバランスは良い感じ。
スマートフォン Xperia 5Ⅲに切り替えても、傾向は同じようだ。
 難点というか、このMDR-EXシリーズはドライバユニットが耳穴に対して垂直に位置する。
そのため装着には若干、違和感を感じる。
しかし独自コネクターではあるが、リケーブルが可能である。
USB DACにバランス接続が出来るようにケーブルは購入済みだ。


こんなことを数日間考えて・・・ようやくリファレンス機を決めた。
有線方式(バランス・アンバランス)は、MDR-EX600
無線方式(Bluetooth接続)は、WF-1000XM4・・・結局、どちらもSONY製品。


信者ではないが・・・まあ、俺のオーディオ歴のスタートはSONYだったからな。

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