自称オーディオファンの備忘録

オーディオが好きなおっさんのいろいろな話

離陸のとき

先日、娘がジャニーズのグループのコンサートに出かけた。
札幌で行われるとかで飛行機で行くとのこと。
・・・そう言えば長い間、飛行機に乗っていないなぁ。


初めて、飛行機に乗ったのは専門学校の研修旅行で沖縄に行ったとき。
行きは竹芝桟橋からフェリーで2日間。帰りは旅客機で2時間。
学校からこの案内があった時、飛行機に乗ることがわかりひとつやりたいことがあった。


友達には恥ずかしくて誰にも話さなかった。
でも、心の中では絶対やりたいって準備をしていた。


それは、離陸と同時にある曲をかけること。イントロの時間を計って大体のタイミングを想定しておく。
研修旅行は3泊4日の予定。行きは船で2日間もあったので、ほとんどの生徒が甲板で甲羅干し。元々皮膚が弱かった俺は、翌日、背中は真っ赤になって、移動のバスの中では背もたれに背中を付けることができない。
・・・このままじゃ、帰りの飛行機はどんな姿勢で乗ればいいんだ?


幸い、2日目には痛みも安らぎ背もたれも大丈夫になった。


さて、長いような短いような日程も終わり、いよいよ帰りの飛行機に搭乗。


座席について、シートベルトを締めるようアナウンスが流れる。
正面を見ると、大型のモニターが出てきて・・・当時のことだから大型スクリーンだったかな?
そのスクリーンには、おそらく操縦席か前輪の付け根あたりと思われるカメラ位置の映像が映し出される。
・・・おお!これはいい!


まもなく離陸というアナウンスに、タイミングもよくわからないがWALKMANのテープをスタート。
流れるイントロと徐々に加速する機体。スクリーンの映像もまもなく離陸を感じさせる。
・・・このままだとタイミングが遅いかも?


テープを少し送ったり止めたりして、勘を頼りにイントロが流れて・・・


そして、離陸と大体合ったタイミングで、ギターソロが流れた。
高中正義の「Ready to Fly」を離陸に合わせて聴きたいと考えてきた。


ぐんぐん上昇する飛行機の中で俺はご満悦。
初めて飛行機に乗ったのだが、その怖さはこの曲のおかげで全く感じないで済んだ。


今考えれば、なんとも幼稚な発想だが・・・機会があったら、またやってみたい。

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