自称オーディオファンの備忘録

オーディオが好きなおっさんのいろいろな話

ダイキャスト・フレーム

昔の話。
メタルテープ全盛・・・というよりは、各社が様々なメタルテープを発売していた頃。


TC-K7を改造して、なんちゃってメタルポジションでメタルテープを使っていた。
新製品が発売されると、真っ先にお店に行った。そして、45(46)分を買ってきた。
どれがいいか?なんていうよりは、もはや収集家となっていた。


各社、工夫を凝らして、やれ走行ノイズが小さいとか、ヘッドの摩耗が少ないとか。
メタルテープの特性を最大限に引き出す工夫だったのだろうが、俺はただ単に珍しいから集めていたようなものだった。


そんな中、TDKがダイキャスト・フレームを特殊強化樹脂でサンドイッチ構造にした、MA-Rを発売した。
従来のカセットテープにはない、重厚感・・・重いから当たり前なのだが。


当時のカタログには、カセットテープのケースもデッキのメカニズムの一部なんだから、精度が要求されるなんて事が書いてあった。
はっきりとは覚えていないが、1本2000円近かったと思う。調子に乗って、10本くらい買ったと思う。・・・20000円か。


こんなに高価なメタルテープだから、ここ一番の時しか、出番がない。
まあ、勿体なくてなかなか使えなかったというのが本当のところだろう。


他のメタルテープはどんどん使うのに、このTDKのメタルテープだけは出番が少なかった。


特別扱いされた、このメタルテープは、一目でそれとわかるように、別のキャリングケースに入れて、棚の一番手前に置いていた。目立つようにと。


ある時、棚の整理をしていて、このキャリングッケースごと、床に落としてしまった。
凄い音がした。


その時はあまり気にしなかったが、しばらくしてこのカセットテープを使う機会ができた。
ところが、何かおかしい。テープから異音がする。まともに動いていないように見える。


全てのテープではなかったが、何本かのカセットテープは、その重量が故、落下の衝撃で微妙に歪んでしまったようだ・・・大切にしていたのに・・・勿体ない。。。

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