最近、気になる製品の発売が続いている。

レコード・プレーヤーやラジカセの復刻版。

いずれも従来の製品にBluetoothなどの機能を付加した、言わばハイブリッド製品のような感じだ。

しかし、自分のように昔を懐かしむオーディオ・ファンから見ると、少し違和感を感じている。

俺だけなのかもしれないが、あの頃のオーディオ機器は、今から考えると一見、不便や面倒に感じる部分に懐かしさを感じているのであって、ハイブリッド化されて便利になってしまうと、その魅力がなくなるような気がする。

それに、現在のクオリティの高い音楽を楽しめる環境から簡単には戻れない気もする。

アナログ・レコードやカセットテープの時代を過ごしたからこそ、今のデジタル・オーディオの環境を感謝して味わえるこではないのだろうか？

もちろん、製品自体を悪く思うことはないし、若い人たちに、あの頃のレコードやカセットテープを楽しんでもらえれば良いとは思う。

古い機器をリフレッシュして、昔を懐かしむのと、昔の機器を復刻するのとは、うまく言えないが、同じではないと考えてしまう。

根底には、今の再生環境にどっぷり浸かっている自分がいるからなのかもしれない。

ヘッドフォンやイヤーフォンを繋いで、ボタンを押せば音楽が楽しめるわけだから。

心底、俺は天邪鬼なんだろうな。