ヒーターのみ
注文していた真空管アンプが届いた。
PCが小型なのでサイズ的には並べて置くと意外とシックリ収まる感じ。
早速、接続して音を出してみる。
アンプ自体は、プリアンプ・ヘッドフォンアンプなので出力はLINE/PHONE OUTのみ。入力もAUX INのみとシンプル。
電源を入れると、真空管の下部を淡い紫色の照明に照らされしばらくすると真空管のヒーターがほんのりオレンジ色に。
音は意外とクリアーな感じで、ホワイトノイズも少ないが気になるレベルではない。まあ3千円台半ばを考えたら優秀かもしれない。
しかし、ちょっと想像していた真空管サウンドという感じではない。柔らかいサウンドを期待していたのだが・・・球の音と言うよりやはり石の音だ。
実は入荷前に調べてみたのだが・・・この製品、怪しい点があるらしい。
本体はアルミ製で前後のパネルはネジで止めてあるだけ。中を見てみようとパネルを外してみた。
ビス4本とボリュームノブを外すと簡単に開けることができた。真空管を外すと基板を引き出すことができた。中の基板は1枚のみ。パターン面を見てみる。
基板の中心に真空管ソケットがある。パターンを見てみると・・・回路的に使用されているピンは2本のみ。どうやらヒーターのみが配線されている・・・どういうこと?
怪しい点・・・それは真空管はダミーかもしれないと言う点。そして基板を確認してそれが事実であることが確認できた・・・ショック!
しかし・・・不思議とそんなに騙された気はしていない。3,500円で真空管風のヘッドフォンアンプを買った・・・なぜかいい夢見させてもらった気分だ。
本当は悔しいはずなのに。
・・・開けて確認しなければ、騙されたまま済んだはずなのに。
音自体は特に不満はないし、真空管は「らしさ」を演出する照明だと思えば・・・なぜか頭に来ない。
でも、次はもっと冷静に品定めをしないとな。