自称オーディオファンの備忘録

オーディオが好きなおっさんのいろいろな話

カセットテープで編集

学生時代、授業でテープの編集・・・物理的に切ってつないでという作業は経験しているが、カセットテープで聴きたい曲だけを1本にまとめるにはダビングするしかない。


TC-K7は、実家に置いてきた。ローンで買ったカセット・デンスケはあるものの、1台ではどうにもならない。
そこで、安いカセットデッキを買うことにした。休みの日、秋葉原に出かけあちこち探してようやく見つけた。確か、PIONEERの3ヘッドだったと思う。


その時のオーディオ環境は、カセットデッキ2台、チューナー、自作アンプ、自作スピーカー、そして通学時に聴くWALKMAN・・・しかなかった。
まだレコードプレーヤーはなかったので、音源はエアチェックか、カセットテープ。エアチェックは、NHK-FMとFM-東京の2局なので、カセットテープだけは増えていった。
WALKMANで音楽を聴くのに、聴きたい曲を1本にまとめたいのだが・・・


そんな時、便利なツール?を見つけた。オープンリール・デッキは、テープのリールを直接手で回せるのだが、カセットテープではそれが出来ない。
そのツールは、ちょうどカセットテープの2つのリールのそれぞれに取り付けて、なんと手で回せるようになるもの。カセットテープのリール部分に取り付けるのだが、デンスケのようにカセットテープが水平になるデッキだと操作がしやすくなる。


デンスケを送り出し、PIONEERのデッキを受け側にする。
受けのデッキを録音スタンバイにして、送り側のデッキで録音したい曲の頭で、一旦止める。再生スタンバイ(再生+ポーズボタン)の状態にして、リール回転用のツールを取り付ける。
ここで重要なのは、再生状態からピンチローラーがキャプスタンから離れ、テープ走行が停止。尚且つ、電気系はすべて再生状態となっていること。頭出しが出来て、ポーズを解除した時に、素早い立ち上がりで再生となることである。
幸いデンスケは、条件をほぼ満たしていたが、唯一、立ち上がりにわずかの遅れが感じられたため、音楽の始まり部分より、1cm程度(時間的には約0.2秒)前にする必要があった。


テープの頭出しが終わったら、ダビング作業に入るのだが録音と再生は若干早めに録音側のポーズ解除、再生側の解除・・・終了時は曲の終了後、ミュートボタンを使って無音部分を約5秒作って、ポーズにて一時停止。そして次の曲を探す・・・


無音5秒というのは、自動で頭出しができるデッキなどで必要なのだが・・・この時点で対応機器は持っていなかった。


実は最近、オブジェになってしまったデンスケを動かしてみた。
単1電池2本を入れて、テープは入れないままプレイボタンを押すと、スピンドルは回っているのだが、巻取り用のリール台が回転しない。
巻き戻しも早送りも回転するし、かわいいVUメーターのランプも点く。
スピーカーから電源投入時のボツ音もなるので生きているようなのだが・・・
裏蓋を開けて、基板を外して・・・プレイボタンを押してみた。
リール台が回らない理由がわかった・・・再生時にリール台を回転させるためのゴムベルトが伸びてしまっていて動力を伝えられていない。


もしかして上記のようなダビング作業を繰り返したことで、ベルトに負担をかけていたのでは?昔なら、秋葉原のジャンク屋あたりで見つけられたと思うのだが。


デンスケの修理も老後の楽しみにとっておこうかな。

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