TC-K7
TC-K7の発売は、1976年だったと思う。
ピアノ式押ボタンのようにメカニカルな操作が主流のなか、TC-K7はプランジャーを採用したことでフェザータッチを実現。
カセットテープのアライメントを少しでも崩さないためにエアーダンパーによるソフトイジェクト。
当時、高音質として登場した、クロームテープやデュアルテープに対応できるバイアスとイコライザーが独立した3段切り替え。ドルビーNRも搭載。
ステレオを使い始めた初心者には宝の持ち腐れになるかもしれないハイスペック。
しかし、これでようやくステレオ・コンポとして必要最低限の機器が揃ったことになる。
NHK-FMでは「ひるの歌謡曲」という番組が、12:15から13:00まで放送されていたが、アーチスト単位で特集され最初に曲紹介をして、後は連続して曲を演奏。つまりオープニングのナレーションを除けば、ほぼ曲のみというありがたい構成であった。
1番組45分というのも、90分片面分となり非常に効率的であった。
FMの受信品質に多少問題はあるものの、こうして本格的なエアチェック生活がようやく始まった。
このTC-K7は、その後、結構無理をさせたがお気に入りの相棒となった。