カーペンターズ
中学生になって英語の先生からこんな話を聞いた。
「みんな、カーペンターズって知っているか?歌を歌っているカレンは先生が思うに発音がきれい。耳から英語を学ぶにはちょうど良いかもしれない。」
英語が苦手だった俺は少しでもと、カーペンターズを聴くようになった。当時の英語の授業では、英語の発音は先生の発する英語しかなかったから耳から学ぶための苦肉の策だったのかもしれない。
またテレビではソウルトレインをはじめとする海外の音楽番組がUHFで見られるようになった。当然日本語ではないから意味はわからないが、ノリの良いリズムや日本の曲では、感じたことがなかった。
しかし、そのほとんどが聞いたことがない曲ばかり。おまけに曲の詳細もわからない。
残念ながら小林克也がMCの「ベストヒットUSA」は、まだやってなかった。
そんな中、深夜放送でもよく聴いた「キラー・クイーン」どんな歌なのか?誰が歌っているのか?
そんなことは全く関係なく友達同士でも誰かがいきなり指を鳴らすと・・・ちゃんと歌えないけど歌い出す。
そうして徐々に洋楽にも興味を持つようになった。
しかし、レコードは高額。エアチェックはNHKのみ。この頃の俺は洋楽を聴きたくても聴けない、という時期だったのかもしれない。