先入観
最近、音楽を聴いていて思うことがある。
これで聴くとこんな音がする・・・とか、これだとこんな程度。
聴く前から、自分の中で出てくる音を勝手にイメージしてしまっている。
値段だけで出てくる音を聴く前に決めてしまっている。
だから予想外の音が出てきたときには驚く。
ここ数年で言えば、中華イヤーフォン。安くても良い音がした。
この傾向は、音源のフォーマットにも言える。
mp3だから、Flacだからと、フォーマットを過信しているのかもしれない。
映画のスニークプレビューや、ワインのブラインドテイスティングのように、ヘッドフォンや音源を先入観なしで聴いてみたらどうなるのだろうか?
意外と128kbpsで、2000円クラスのイヤーフォンでも満足するのかもしれないなぁ。
たまに友人から音源をもらうことがあるのだが、知らずに聴いていて、プロパティを見て128kbpsと知って驚くことがある。
WALKMANとXperia5Ⅲを機器比べていて、どっちがどっちかわからなくなることも。
だいたい、デジタル音源とアナログ音源の違いは、ヒスノイズやスクラッチノイズの有無でしか判断していないもかも知れない。
ハイレゾだって「ハイレゾ」ってシールが貼ってあるから凄いって思うだけなのかも。
そう考えていくと、一切の先入観や事前情報がなかったら、何を良い音と判断するのだろうか。
結局のところ、自分自身がメカ好きだから、新しい機器、変わった機器を渡り歩いてきただけでなのかもしれない。
オーディオは趣味の世界だから、こんな哲学的なことは考える必要はないし、そう言った情報を一切入れないことも現実的には無理だ。
きっと、これからもそんな情報に一喜一憂しながらオーディオと付き合っていくのだろう。