自称オーディオファンの備忘録

オーディオが好きなおっさんのいろいろな話

繰返し

CDを聴くようになってから、リピート・・・つまり繰返し再生は簡単になった。

まだ、高校生だった頃、同じ曲を繰返し聴きたくなったことがあった。

レコードだと、その度にプレーヤーを操作しなければならない。

1曲目なら、最初に針を戻せばよいのだが、途中の曲だと曲間の溝を狙って針を落とさなければならない。そこでカセットテープに聴きたい曲だけを録音して、終わったら巻き戻して先頭から聴く。頭出し機能があればまだ楽だがあいにくとそんな機能は付いていない。


もっと簡単に繰返し再生できないものか?

実はギターの練習をしたくて同じ曲を繰返し再生したかったのだが、曲が終わるとデッキなどを操作するために、ギターを一旦、手から話さなければならない。そして曲の準備ができたら、あらためてギターを手に取って、弾く準備をする。忙しい作業で練習に集中出来ない。まあ、さほど上手ではないのでさほど変わらないのかもしれないが。


そして考えたのが、予めカセットテープに同じ曲を続けて数回録音しておく。

これで少なくとも、テープ片面分は、練習に集中できる。


ある時、電気屋さんで良いものを見つけた。

「エンドレス・カセットテープ」だ。

どうやら、語学学習とかカラオケの練習用の用なのだが、確か3分と6分があったと思う。聴きたい曲は約5分。3分では短いし、6分では1分ほど余る。


悩んだが、とりあえず曲をカバーできる6分を購入。

1分の空白というか無音時間は、教本の確認など、結構有効な時間であることがわかり、意外と6分で都合が良いことがわかった。ギターの練習は効率良く行えるようになった。腕前の方は・・・


そのエンドレステープは、繰返し使ったためか案外寿命は短かった。

折角なので、構造を確認してみることに。

5ヶ所のビスを緩めて、ゆっくりケースを外す。

リールは巻き取りにしかなく、そして良く見るとそのリールの内側からテープが送り側のガイドを通って、ヘッド周りを通過して、巻き取り側に戻っている。

・・・なるほどね。意外とシンプルなんだなぁ。


あれから45年。つくづく便利になったもんだなぁ。

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