フライング・ボディアタック
「フライング・ボディアタック」
これ、プロレスの技だがこの破壊力抜群の技を不用意に使ってしまったことがある。
最初は学生の頃。その頃買ったWALKMANを使っていたときのこと。友人と出掛けた谷中の街中。
階段を下りてきて、最後の石段のところで躓いて。
全くの不用意な出来事に何もかばうことが出来ず、腰につけていたWALKMANの真上にダイブしてしまった。そのとき使っていたWALKMANは、フェザータッチのオートリバースタイプ。
さすがというか、多少の傷は付いたものの一応動作に問題はなかった。
・・・昔からおっちょこちょいなところがあるので。
そしてそんなことはすっかり忘れてしまった30代後半。
その時はWALKMANではなく、VAIO Uが、毎日のお供だった。勤務先は自転車で30分程度の場所。
WALKMAN代わりのPCで音楽を聴いていた。
そしてある朝、道路の小石を避けたところ自転車が横転した。ちょうど横を大型ダンプが走っていて危うく自分は路肩側に倒れたためダンプとの接触はなかったが、肩から下げていたVAIO Uへダイブ。
バックに入れていたため、今回も大きな傷はなく、動作に問題はなかった。
しかし、自分とは反対側の道路側に倒れたマウンテン・バイクは・・・
ダンプの後輪にひかれ・・・フレームは歪み後輪はひしゃげていた。
もし反対側に倒れていたら俺の頭がダンプの後輪に・・・
その時は・・・自転車のことよりも、もし反対側に倒れていたらということも・・・全く心配ではなく、一番の心配ごとは、VAIO Uの状態だった。
時間がたつにつれ、実は九死に一生とも言える出来事だったことに気がついた。
今はもうそんな危険なことはしない。
今思い出しても・・・ゾッとする。