バレエ教室
長女も次女もバレエ教室に通っていた。長女は幼稚園入園時、ピアノ教室に通いたいと言い出した。
妻が土曜日に幼稚園の教室を借りて行われていたピアノ教室へ見学に行った。
教室へ向かう途中、隣の教室で行われていたバレエ教室に心を奪われてしまったようで、バレエ教室に通うことになった。
その後、7歳年下の次女も姉を見習ってバレエ教室へ。
バレエ教室では、日頃のレッスンの成果を父母たちに見てもらうため、年1回発表会を開催していた。
何年かすると生徒だけで、創作して発表する場が与えられた。
娘たちが創作することになった時、
「みんなで曲を決めたんだけど、イントロが長いのと1番が終わったあとでエンディングに出来ないかな?」と娘から言われた。
早い話が規定の時間内に収まるように編集してほしいと。
その時、頭の中には学生時代のオープンリールで編集したその場面が甦ってきた。
オープンリールは無い。しかしパソコンがある。
フリーソフトで音声編集ソフトを探し曲を取り込む。編集を考慮してWAV形式で。
編集そのものは、オープンリールと違って波形を目で見てカットポイントが探せる。実に簡単だ。
文章の編集のように、切り取ったり張り付けたり。
ただ、リズムが乱れないようにドラムなどのリズムを刻んでいる音を目安に切り貼りすればOK。
翌年、娘たちのグループ以外からも依頼が来た。
発表会の後、娘が「お父さんにやってもらった」と話したことが理由だった。
デジタルで編集も簡単になったことを実感した。
少しだけ寂しさを感じながら。