自称オーディオファンの備忘録

オーディオが好きなおっさんのいろいろな話

朝の合唱曲

中学へ入学した直後、複数の小学校から集まったこともあり早く打ち解けあえるようにと始まった朝の合唱。最初は先生が決めた歌を合唱していたのだが。

やがて合唱曲を自分たちで決めて良いことになった。当時流行っていてみんなが歌える曲を多数決で決めた。


いわゆるアイドルの曲やフォークソングも候補に上がった。結果的にはどちらかといえば無難な曲が選ばれることが多かった。

意外と生徒自身は自制心が働いたのか・・・

「戦争を知らない子供たち」や「翼をください」といった「らしい」歌が選ばれた。

そんな中「らしからぬ歌」が選ばれることもあった。


ある時、誰かがリクエストしたフォークソングが選ばれた。「旅の宿/吉田拓郎」だ。

どう考えても中学一年生が朝から歌う歌とは思えない。しかしこれがきっかけでその後の選曲はあらぬ方向へ動き出した。


拓郎が良いのなら陽水だって良いだろうと「東へ西へ/井上陽水」。

陽水だったらもっと良い曲があると・・・

能古島の片想い」が選ばれたのだが・・・

歌える人が少な過ぎて1日で終わってしまった。


そしてある日、フォークが良いんなら演歌も良いだろうと・・・ひとりが言い出した。

・・・演歌なんかどうせ誰も賛成しないよ・・・


ところが意外にもその歌に決まってしまった。

その歌とは・・・「女のみち/ぴんからトリオ」

しかもみんな知っているだけに朝から大合唱。

職員室でも噂になり他のクラスが覗きに来ることもあった。


このときのクラスは球技大会や合唱大会、テストの成績でも常にトップという好成績。


合唱の成果か、どうかは定かではないのだが。

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