自称オーディオファンの備忘録

オーディオが好きなおっさんのいろいろな話

鳴らぬなら。

廉価版?の密閉型ヘッドフォン、MDR-XB450をあらためて聴いてみた。
まずは、WALKMANに繋いで聴いてみる。サウンド設定は全てOFFでスタート。
楽曲は「Asayake/CASIOPEA」をチョイス。まずはボーカルなしで音のバランスを確認。
XBシリーズだけあって、確かに低音は出ている。しかし、中音域から高音域は物足りない。


そもそも自分はイコライザーなどはあまり使わない。かつての先入観で「音の加工=音質劣化」という感じがして出来るだけニュートラルで聴くことが多い。
しかし「鳴らない」ヘッドフォンを何とか満足する音にもっていけた・・・そんな満足感を得たくあえてチャレンジしてみる。


WALKMAN X1060の機能でDSEE(高音域補完)とクリアステレオをONにしてみる。
DSEEをONにすると確かに高音域に伸びが加わるようだ。続けてクリアステレオをONにする。ステレオ感が増すというか、分離が良くなったようで音場がクリアになる。
全体的に低音域はそのままで、高音域が明確になってきた感じがする。
ニュートラルよりは、好みの音に近づいてきた感じがする。
X1060で設定できる項目は、イコライザーとVPT(サラウンド)の二つ。
まずはイコライザーを試してみる。プリセットとして、ヘビー、ポップス、ジャズ、ユニークの4つがある。
ヘビーから試してみる。中低音を下げてクリアベースで低音域を増強しているようだ。中音域を絞ったせいか、タイトな低音が楽しめる。なかなか良い。
次にポップス。低音域を上げて高音域を少し下げている。これはモコモコ感が増えてよろしくない。ドラムのハイハットがすっかり引っ込んでしまった。
続いてジャズ。低音域はそのままでクリアベースを上げている。一方、高音域は少し上げているのでクリアーさはあるが低音がボンボンとなりタイトなバスドラが聴けない。
最後はユニーク。中低音を少し上げて高音を上げている。クリアベースもかなり強め。
印象として悪くはないのだがいまいちといった感じ。
プリセットだけで比較したが、ヘビーの設定が一番しっくりくるようでノーマルで聴いたXB450より、かなり好みの音になった。
本来はイコライザーを細かく調整したいのだが、5バンドのイコライザーは意外に使いにクック、プリセットを超えるような結果は得られなかった。まだまだ未熟ということだろう。


さて、機器をX1060からスマートフォン Xperia 5Ⅲに変えてみる。
再生アプリは「ミュージック」を使ってみた。普段使っている「USB Audio Player Pro」ではなく、ミュージックを選んだのはより純正に近いと考えたからだ。
まず、音の設定は全てOFFにしてみる。
5Ⅲの設定は、Dolby Atmos、DSEE Ultimateの二つ。360 Special Soundもあるが対応していないので。
まずは、ニュートラルで聴いてみる。X1060とは違って中音域もクリアーに鳴っている。
しかし、好みの音には遠い気がする。ただ意外にそこそこのレベルで鳴ってくれるので少し期待が出てきた。中音域の箱鳴りのような臭さがあまりしない。
XB450を買った当初は、この箱鳴りのような音が我慢できずに使わなくなった。
今回の印象が当初からあれば、このヘッドフォンの出番も増えただろうに。
では、Dolby AtmosをONに。Dolby Atmosには、種類がダイナミック、映画、音楽、カスタムと4つ用意されており、それぞれイコライザー設定が可能になる。
結論から言うと、Dolby Atmosはどれも不自然すぎて俺には合わなかった。
一方、Ultimateは、X1060のように高音域がきれいに出るので、これはOKかな。
まあ、後はイコライザーなど操作するならアプリを別のものにすることになるので、今回はとりあえずここまでとなる。


Xperia 5Ⅲのヘッドフォン出力での試聴になったので、USB DACでの検証はしていないが、
XB450を購入した際は、スマートフォンで聴いて良い印象をもたなかった。その時のスマートフォンは、Xperia Z5辺りだったと思う。残念ながら手元にZ5は残っていないので確認はできないが、その間にXperiaのオーディオ回路はヘッドフォンの印象が変わるほど進化したのだろうか?


いずれにしても改めてヘッドフォンを見直して、なかなかイケることがわかったっことは、貧乏オーディオファンにとっては朗報である。
実はXB450は、使ってなかったので断捨離対象になるところだった。
使わなくなった機器も、たまには使ってあげることで新たな発見があるかもしれない。
・・・こんなことしてるから、一向に物が減らないんだろうな・・・

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