自称オーディオファンの備忘録

オーディオが好きなおっさんのいろいろな話

MDって。

CDが登場して音楽ソースはアナログからデジタルへ徐々に変わっていった。
まだCD-RやRWがなく、デジタルでの録音がアナログだった頃、MDが登場した。
世の中はそんな感じでデジタルへの移行が始まっていた頃、俺はMDへの移行を迷っていた。その頃は・・・映像系はBeta HiFi、S-VHS、Hi8、レーザーディスク。音声系は、レコード、カセットテープ、CD・・・もうおなかいっぱいの状態。正直、これ以上種類が増えることに抵抗があった。


結婚して子供が生まれ・・・子供たちがバレエ教室に通い始めたのだが、当初は自宅などで自主練習が出来るように課題曲はカセットテープで配布されていた。その後、徐々にMDで配布されるようになってきた。
妻や子供たちから「うちはMD使えないの?」と質問された。
相談の結果、家族用にステレオ・コンポを買うことになった。
その時、初めて知ったのだが、妻や子供たちは自由に使えるステレオが欲しかったそうだ。
機械オンチ?の家族には俺の使っているオーディオ機器は使えないし、使うと俺が何を言うかわからないと遠慮していたらしい。
それなら自由に使えるものを買おうということでカセットはないけど、CDとMDが付いている一体型のステレオ・コンポを買うことになった。


それが我が家で初めてのMD導入となった。まあ、使ってみれば便利なもので、これだったらもっと早くMDにすれば・・・そう思ったことを覚えている。
不思議なものでMD付きのコンポを買って間もなくして、友人から・・・
「使わなくなったMDプレーヤーがあるんだけど使う?」と話があった。
別のプレーヤを新しく買ったので古いのは使わなくなった。処分するのももったいないので中古で良ければあげるというのだ。
まあ、取り立てて必要じゃないけどあればあったで役に立つだろうと譲ってもらった。
流石にバッテリーの劣化が激しくて持ち出すには電池での駆動を余儀なくされたが、しばらくは有効に使わせていただいた。
・・・しかし、カセットテープの時にも悩んだのが、いろいろ聴きたいときには持ち出すメディアが必然的に多くなること。
デジタルでダビング出来るので、コピーを繰り返しても劣化を気にしなくて良い。しかし、高速ダビングが出来るわけでもなく、徐々に活躍する場面は少なくなっていった。


バレエ教室があるからとMDを使えるようにしたが、そのバレエ教室も生徒に配るのに比較的容易なCD-Rへ移っていった・・・ますますMDの出番は無くなっていった。


コンポのメインユーザーである子供たちもスマートフォンとワイヤレスイヤフォンで自分の好きな音楽を聴くようになっていき・・・そのコンポは部屋の片隅で沈黙している。

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