スマホの音
今まで全く考えていなかった。
気にもしていなかった。
ひょんなことでスマートフォンから直接音を聴く機会があった。
「スピーカーが小さい=音が悪い」そんな先入観が。
今までスマートフォンで動画を観る時でもイヤーフォンをわざわざ使っていた。
たまたま山下達郎の LOVE'S ON FIRE のPVを観ようとして・・・そのまま流してしまった。
・・・あれ?意外といける?
スマートフォン本体の音は、初代Xperiaの時に初めて聴いてとてもガッカリした・・・というより、こんなもんだよな。と、期待は全くなかった。
当時はおまけ程度のシングルスピーカー。着信音やアラームが確認できればそれで良いはず。
それがある時から、ステレオスピーカーを搭載するようになった。といっても、小さなスペースに無理矢理押し込んだ感じ。なので左右の条件が異なる。
だからこそ余計に音質への期待はしていなかった。
真面目に、真剣に、あらためて聴き直してみた。
さすがに低音域が不足している点はしょうがないだろう。念のためにと実際に使用されているスピーカユニットの情報を探してみたが具体的なことはわからなかった。それでもこのサイズのスマートフォンから鳴っている音とは驚きだ。
本体を横向きにして左右の音の出方を比べてみる。
目をつぶって、聴感上の違いを聴き取ろうとするが、わからない。右も左も違いが感じられない。
それならばと本体を目の前、鼻の上あたりに持ってくる。侮るなかれXperia!
見事に音場が再現されている。立体的な音場とは行かないまでも、ボーカルは鼻の位置にしっかり定位している。タムもちゃんと回っている。
当然と言えば当然だが、ここまで再現されているとは今まで考えもしなかったこと。
まあ、スマートフォンを顔の前に置いて音楽聴くことはありえない。人が見たら何て思われるか。
少しでも低音増強と考えて、壁にベタ付けして聴いてみる。後ろ側に抜けてしまう低音域が前に出てくる。ただ、少しバランスが崩れたように感じる。
せっかくなので、Xperia5Ⅲ本体のみで「ボヘミアン・ラプソディー」を少し再生してみた。
画面サイズは小さいがなぜかこのサイズに合った音質という感じで違和感なく感じた。
うーん、このあたりが音響メーカーの意地なのかもしてない。