自称オーディオファンの備忘録

オーディオが好きなおっさんのいろいろな話

フロント・ロードホーン

何年前の話だろうか?8cmフルレンジ・ユニットを使ってエンクロージャーを作ったことがある。FOSTEX FE83は、狭いアパートに住む俺には神器と言ってもいいくらいだ。


普通に木材を買ってきて組み上げてもつまらないよなぁ・・・
そう考えた末、自分では到底買うことが出来ないモデルのミニチュアを作ることを考えた。
悩んだ挙句選んだのは、ALTEC A7。本来、劇場用のスピーカーなのだが、見た目と音質から自宅で使うマニアが結構いるとか。
まあ、これを選んだ理由は見た目のインパクトと見えるユニットが一つという点。
しかし、いざ作ろうとして困った問題があった。
A7はフロント・ロードホーンのため、スピーカーから広がるようにフロントがホーン形状になっている。木を曲げてホーン形状にするのは難しい。段ボール紙で作ることや、プラバンで作ることも考えたが・・・それでは納得いかない。
結局、バルサ材の裏側に細かく溝を作ってカーブに合わせて曲げる方法とした。
それ以外は普通の木材でエンクロージャーを組み立てた。


結構、自分の満足がいく出来栄えだったが・・・音はいまいち。
正確なスケールダウンなどしていないし、エンクロージャーの容量も計算していない。
とにかく鳴ることだけが目的となってしまったのだが、少しでもそれらしくと・・・
グレーっぽい水色を再現して外観はそれらしく仕上げてみた。
背面には本来ならスピーカー・ターミナルを付けてケーブルを繋げたいのだが・・・
そんなスペースが確保できず、ケーブルは直出しの状態。


ホーン臭さは、ほぼホーン効果が無いためか皆無。
とてもメインで聴くようなスピーカーには、ならなかったが、サブでBGMを流す程度なら十分と言ったレベル。


テキトーに作った割には意外と満足できたが、きちんと作ればもっと良いものが作れそう。
そう思って、次のモデルに選んだのが、JBL PARAGON。


そう思ってから、30年以上が過ぎてしまった・・・
余裕が出来たら・・・作ってみたいなぁ。


またやりたいことが増えてしまったか。

×

非ログインユーザーとして返信する