オートリバース・・・死語?
今の若い人たちは「オートリバース」なんて知っているのだろうか?
古くはカセットデッキやラジカセの機能として登場したのだと思うが。
単純にA・B面があるものを従来は手動で行っていたものを機械的に自動で行うものであるが、その方法は様々だった。
ヘッド自体を180度回転させて進行方向を逆転させる。WALKMANタイプのカセットプレーヤだとヘッド自体を正方向・逆方向を構成させ機械的には進行方向だけを逆転させるタイプ。テープのアライメントを完全に一致させるためにテープ自体を機械的に回転させるものまであった。機械的には大掛かりなものになるのだが、インパクトとそうする理由に妙に納得した覚えがある。まあ、手でやれば良いじゃん・・・とは思ったが。
いずれにしてもそれまで手で行っていたA・B面の変更を自動で出きるということで90分テープは切換なしで90分丸々鑑賞できるわけだ。
さすがにレコードプレーヤーのオートリバースは無いと思っていたが製品化されていたようだ。
詳しくはわからないがA面・B面用のカートリッジが用意されていたとか
音楽のオートリバースはライブ音源でもない限り
A・B面の切換は手間の問題だけのような気がするが、これが映像・映画となるとそうは行かない。
今はすっかり見かけなくなったレーザーディスク。
これで映画を観るときは・・・面倒だけの問題ではなくなる。いきなりA面が終わり、B面への切換を促される。
何度も観ていれば切り替えるタイミングがわかるが、映画にのめり込んでいる大事なときに・・・
そこでオートリバースが有効になる。もちろんシームレスに観られるわけではないが、少なくとも席を立って一連の操作をして再び席に戻ることはしなくて良い。切り替わるまでの10数秒・・・といっても長く感じてしまうが・・・じっと待てば良い。
機構的にはA面用とB面用のピックアップが予め用意されているか、1つのピックアップがA面からB面に移動する・・・だったと思う。
オートリバースが画期的な機能だったことは紛れもない事実だと思うが、A・B面を持つメディアが無くなったことでその役割を終えたということだろうか。何とも残念だ。