ダイレクト・カッティング
レコード店で見慣れないレコードを見つけた。
クラシック「ビバルディ 四季」だ。
何が見慣れないかというと、ジャケットに、
「ダイレクトカッティング」と書いてあるのだが意味がわからない。
店員さんに聞こうとも思ったが、そのままレコード店を出ると、本屋に向かった。
専門書を読むとこんな感じで説明があった。
通常はレコーディングをオリジナルテープに録音しその後、編集などを行ってマスターテープを作成する。そしてマスターテープから、レコード盤を成型するためのカッティングを行う。
ダイレクトカッティングとは、演奏された音楽をその場でカッティングしてしまうというもの。
マスターテープや編集機械を経由しないため、生に近い演奏が再現されるということらしい。
また、演奏する側も一発勝負的な緊張感があり演奏自体の質も良いという効果もあるらしい。
そう言われると買わないわけがない。
いつもより念入りに埃をとり、十分にエージングを行った上でレコードに針を落とす。
すると演奏前の奏者がたてる音とかが聴こえてくる。
「凄い、臨場感が!」
バイオリンの弦が擦れる音とかもなんだかリアル。
しかし、臨場感は凄いと感じたし、目の前で演奏しているような感じはした。
でも同時にそんなシビアな音質を俺のステレオで差がわかるのだろうか?自分の耳も含めて。
差がはっきりわかるようなステレオ機器が欲しいなぁ。