自称オーディオファンの備忘録

オーディオが好きなおっさんのいろいろな話

アイツ、飲んでない?

さて、文化祭の当日。

体育館は演劇部とブラスバンド部が使うため、バンド演奏は柔道や剣道の練習場があり、そこで行うことに。

高校は汽車通学している生徒がいた。うちのクラスからバンド演奏に出るメンバーにもその汽車通学がいた。そいつから頼まれていたのが、始発で行くと事前の音合わせに間に合わないから、前の日泊めて欲しいと。

俺たちも事前にセッティングがあるから早く出ないといけない。


さて、いつもの登校より2時間も早く学校に着く。

たまたまクラス担任とすれ違った。

「おい!珍しいな!雪が降るぞ!」


今日は特別。やることがあるから・・・とは言えなかったが。


さて、バイノーラル録音するにもデッキは放送部から借りられなかったので、自前のTC-K7を持ち込んだ。でっきをかいじょうに運び込んで設営を始めた。普段は柔道や剣道をする場所だから、全面畳敷き。

畳を移動してステージと観覧席を作る。そして観覧席の中央に三脚をたてる。少し離れたところにテーブルを用意してデッキを置く。


開場前だと言うのにもうすでに、1年生や2年生がちらほら入ってきている。

少し時間があるのでステージ脇の出演待ちのエリアに行くと・・・

昨日泊まっていった友達が何かをイッキ飲みしている。飲まねえと勢いがつかねぇ・・・どんな言い訳?

振り向くとある先生が見ていた。

「・・・今日は見逃してやる。」

そう言って立ち去った。(昔は良い時代だったなぁ)


さて、開演10分前。そろそろ録音の準備を。

大きな袋から例のバイノーラル・ヘッドを取り出した。怪しい動きをする俺たちに気付いた数名が悲鳴を上げた。

無理もない。真っ黒だけど袋から頭が出てきたわけだから。


こそこそ聞こえてくるのは無視して、セッティングを始めた。といっても三脚に頭付けてデッキに接続してリハに合わせて入力調整するだけなのだが。


何はともあれ、演奏が始まった。

カセットテープは十分に用意したつもりだけど、全員の録音は厳しいなぁ。


それでもなんとか演奏は終わって無事、文化祭は終了した。


録音した結果は・・・それなりだった。

特に良いとも悪いともない。頭の位置を座ってる人と同じくらいにしたため、演奏よりも会話の方が目立ってしまった。

と言うことは、臨場感はあったのかな?

でも、本来の演奏が・・・遠く聞こえていた。

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