自作アンプ
授業の課題で自作アンプを作成したことがある。
といっても、サンハヤトのユニバーサル基板にICを使ったフォノアンプとパワーICによるパワーアンプ。入力はPHONOとLINEのみ。出力はSP一組のみのシンプルなもの。
電源部も安くあげるために、小型のパワートランスとワンパッケージの整流ユニット。ケースが小さいため、電解コンデンサーもあまり大きく出来なかった。ただ、ボリュウムだけはアッテネッター式にした。カチカチとなる感じが欲しくて。
出力は5W+5Wだったが、初心者だからこんなもんかと。
といっても、当時はまだステレオアンプは持ってなかったのでメインで使うつもりだった。
雑誌の自作記事を参考に、よくわからないところは先生に聞きながら製作。
一応、測定器でRIAAカーブを測定して大きくずれていないことは確認した。完成後、レポートにまとめるのでいい加減なことは出来なかった。
実はアンプの完成時点で、レコードプレーヤーは持ってなく、いずれ買ったら使おうかなといった程度にしか考えていなかった。
回路のそのほとんどをICに頼っているため、配線さえ間違っていなければ音は出る。
実は本題はこの後にあった。スピーカーである。
とにかく学生の身なので資金がない。
安価に済まさなければならないが、それでも良い音は聴きたい。
そこで前々から気になっていた、フォスター(現フォステックス)のFE83を使って自作スピーカーを作ることだった。出来るだけスピーカーにお金をかけたくてアンプへの出費は極力押さえたかった。
最終的に予算オーバーにはなったのだが。
エンクロージャーは、板を買ってきて自作の予定でいたが、工具はない。仕方無くFE83に合うBOXを買うことにしたが、出来るだけ低音を出したいと、パッシブラジエーターとした。ここが予算オーバーの原因。
本棚にピッタリ収まる見た目はかわいいスピーカーが完成した。意外とアンプとの相性も良い感じ。
やっとヘッドフォン生活から脱却できそうだ。
自作アンプは、就職してステレオアンプを購入するまで。スピーカーは同様に就職後購入したがその後もサラウンドのリアスピーカーとして意外と長く活躍してくれた。