自称オーディオファンの備忘録

オーディオが好きなおっさんのいろいろな話

ボーナスは年4回!

専門学校を卒業して就職した設計の下請け会社。
色々と変わったところがあった。
ボーナスは年4回あった。しかし、ボーナスが4回もらえるだけで、金額は変わらない。
即ち、年4ヵ月分支給されるボーナスが年2回(2ヵ月分×2回)が年4回(1ヵ月分×4回)で総額は同じ。


果たしてこの制度、従業員にはありがたいのだろうか?
年4回ということは、3ヵ月に1回1ヵ月分が支給されるわけだが、考え方を変えると3ヵ月に1回給与が倍になる。特に最初の頃は完全月給制だったため、残業代はなかった。


2ヵ月分のボーナスだと、中途半端な大金となる。ましてや就職したばかりの貧乏従業員にとっては、安易に使ってしまう。そもそも堅実な方ではないので余計に。


さらに、社長が東急デパートの偉い方と知り合いらしく・・・東急デパートの社割に混ぜてもらっていた。また、取引先のSONYの社販にも招待されていたため、使い道はいくらでもあった。


結果として、せっかくの年4回ボーナスもあちらこちらの誘惑に勝てず、ボーナスを使い切ってしまう。しかし・・・2ヵ月我慢すれば、またボーナスが入るから!と後悔もしなければ反省もしない。そしてお金は貯まらない。
俺の場合、オーディオ機器やビデオ機器にどんどん注込む始末。
知人はギャンブルに注込むのと違って、形に残るからいいじゃん!と慰めてくれたが。


もっと言えば、当時のボーナス1ヵ月分とステレオアンプやカセットデッキ、ビデオデッキのラインナップの最上位機種の定価が、ほぼ同等というのも諸悪の根源だったのかも。
それに東急の社割だと手が届かないものも何とか射程距離に入るという悪魔の囁きも避けては通れない道だったのかもしれない。


結果、アパートの六畳間には定価ベースで20万前後の機器が10台近く並ぶ状態になってしまった。

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