まるでラジオを聴いているように始まるDJスペシャル。
DJスペシャルという呼び方が正しいかどうかはわからないが、まるでお気に入りのアーティストがDJに紹介され曲が流される状況を再現している。

このDJスペシャルを初めて聴いたのは、「time is a good time／杉山清貴」だった。
設定はハワイのラジオ局「KIKI-FM」での放送としているようだ。
ひとつのラジオ番組を聴いているようで、まるでハワイにいるような感覚になれる。
・・・ハワイには行ったことはないのだが。

次に聴いたのが、「SWEET NOIZ MAGIC -Master Mix Best-／高中正義」だった。
しかしこれは、まったくの偶然でアルバムを聴くまでわからなかった。
こっちは、波の音から始まり、DJの紹介で曲が進んでいく。

こうなると、DJスペシャル探しが始まる。
角松敏生、カルロストシキ＆オメガトライブ、山下達郎・・・T-SQUARE
残念ながらコンプリートはできていないが、なかなか聞きごたえのあるアルバムばかりである。ベスト盤をDJが紹介しながら進んでいくのだから面白くないわけがない。
特に、山下達郎は3枚リリースしており、メインDJは小林克也でカマサミ・コングとはまた違った感じで聴くことができる。個人的には、カマサミ・コングの方が好みである。

そして、俺の中のベストは「カマサミ・コングDJスペシャル／杉山清貴＆オメガトライブ」になる。元々、杉山清貴はオメガトライブ時代からファンであったし、ソロになってからもよく聴いていた。そんなこともあって、一番好きなDJスペシャルである。
１曲目の「SUMMER SUSPICION」から盛り上がってしまう。
ちなみに、彼らは「ヤマハ ポピュラーソングコンテスト」いわゆる「ポプコン」出身であるが、「ポプコン」と言えば、数々のアーティストを輩出している。
八神純子、中島みゆき、世良公則＆ツイスト、佐野元春、チャゲ＆飛鳥、クリスタル・キングなどなど。

DJスペシャルは、角松敏生やカルロス・トシキ＆オメガトライブも聴くのだが・・・
ただ、残念ながらT-SQUAREだけは持っていない。いつか聴いてみたい。
最近はあまりリリースされなくなったDJスペシャルだが、そもそもの始まりが、「ドライブに最適なカセットテープ」というのがコンセプトなのだろうか？

・・・ここでも何かが失われていくようで寂しい限りだ。年寄りの戯言か・・・