自称オーディオファンの備忘録

オーディオが好きなおっさんのいろいろな話

中身は?

気に入って毎日のように使っている1900。

オプションのタイマーも買ってもらっていたので、平日の日中や深夜など、ラジオ番組を録音して楽しんでいた。


ある時、そんなラジカセがどんな構造なのか?中身がどうなっているのか気になった。

そうなるとその欲求がどうしても抑えられない。

そしてドライバーを用意するとネジがあるところを外していく。

裏ブタは簡単に外せた。しかしそれ以上はどのネジを外せば良いのかわからない。

ここで止めておけば良かったのだろうが、欲求は止まらない。とりあえず見える範囲のネジを緩めていく。

すると、突然、ガチャっと音がして、何かが外れた。


大切にしていた1900は、動かなくなった。

父親には普通に使っていたら急に動かなくなったと、相談したら、買った店に持っていけと。


どうしても元に戻したくてお店に持って行くとお店の人に同じように伝えた。

修理には数日かかると言われた。


数日してお店から連絡があった。修理が終わったと。

急いでお店に向かった。そして元どおり正常に動くようになった1900に再会した。


お店の人からは、

「元どおり、ちゃんと動くでしょ?でも・・・もう二度と分解なんかしちゃダメだよ。これからも大切に使ってくださいね。」


この出来事は、その後の人生に影響を与えたことに違いない。

録音の楽しみ

買ってもらった「STUDIO 1900」でいろんなことをした。カセットで録音できることは、単にラジオを聞くだけでなく、録音と言う別の楽しさを与えてくれた。


ある時テレビの歌番組を録音しようと考えた。当時のFMの受信帯域ではテレビの音声受信は出来なかった。(その後、ワイドバンド対応で1~3ch音声のみ受信可能となった)

そこで考えたのは、テレビのスピーカーのすぐ前にラジカセのマイク部分を近づけて録音する方法。

しょうがくせいが考えることはこんな程度。意外とクリアーに録音できるようになったが、周りの音も同時に録音してしまうことが問題に。

「今、録音してるから静かに!」と、これが父親の逆鱗に触れた。

「静かにしろとは、何事だ!」


テレビの歌番組の録音は断念することに。

そして録音ソースはラジオへ。FMエアチェックへの扉を開けることになる。

きっかけは?

半世紀前・・・こう書くと随分な気がするが。

今から約50年前の小学5年生だったと思うが、クラスの友達の間でラジオを持つことが流行った。

当時のラジオでトランシーバーやトランスミッターが付加されたものが物珍しく、ナショナル製(現Panasonic)やSONY製がもてはやされた。

学校が終わると友人宅に集まりラジオ自慢を見たり聞いたりしていた。


ある日、父親にそんな話をした。遠回しに買って欲しいと。

そして粘った結果買ってもらえることになった。

しかし、友達と同じようなラジオを手にするのは嫌だった。そこで選んだのがラジオではなく、ラジカセだった。

当時のSONYのラインナップで、STUDIOシリーズがあった。STUDIO 1980が良かったのだが、既に持ってる友達がいた。

そこで選んだのが、「STUDIO 1900」だった。

小型でラジオはFM/AMの2BAND、カセット部はピアノ式ではなく、押ボタン式。特筆すべきポイントは当時では珍しかった、「ポーズボタン」が付いていること。


この「STUDIO 1900」が、自分の人生に大きな影響を与えることに。